ＵＢＥのダイカスト
『カーボンニュートラル貢献技術』

ボディ・シャシー部材ダイカスト向け射出装置：Extreme Shot

コンセプト

1. ①短時間充填の実現：高速速度向上
2. ②金型充填抵抗に打ち克つ(失速しない)：充填力増大
3. ③目標速度に俊敏に到達する：高速立ち上り
   ⇒ 速度と充填力をバランス良く増大し、ターゲット速度域の充填余力を拡大

• P－Q2線図 (マシンライン)

  

• 能力アップ改造

  

Extreme Shot マシン能力線図

Extreme Shot 検証結果

空打ち・実鋳造で能力アップを確認

スリーブ真空：SleeVac

• スリーブ側から、スリーブやキャビティ内を減圧する真空装置。
• スリーブに、複数かつ大口径の真空吸引口を設け、短時間で大量排気が可能。
  (当社実績) チルベント真空との併用で、1秒以内に-95kPa以下の到達真空度。
• スリーブ内の潤滑剤燃焼ガスを直接排気し、真空ダイカストで問題となる先湯を抑制。
• ＵＢＥ独自開発のチップを採用し、真空配管の詰まりを大幅に軽減。
• 大物薄肉構造部材のダイカストに最適。

製造プロセスによるカーボンニュートラル
1秒の価値を追求したＵＢＥのハイサイクル技術

EV部品製造プロセスのカーボンニュートラルに貢献

油圧ポンプ容量アップ

ポンプ吐出量増加で素早くシリンダーを動作

油圧ポンプの容量をアップし、サーボモータによる回転数制御にてポンプ吐出量を増加。ポンプから吐出された油を無駄なくアクチュエーターに供給し、型開閉及び中子の動作短縮を実現。

管路径の拡大

抵抗解消で作動油のスムーズな循環を実現

吐出量の増加による管路抵抗を軽減するため、管路径を拡大。作動油を抵抗なくスムーズに排出し、シリンダー動作の効率化を実現。ポンプ容量アップの効果を最大限に活かし、さらに管路抵抗を削減することで省エネにも貢献。

中子ランアラウンド回路

ポンプ吐出量以上の作動油をシリンダーに供給

ＵＢＥの得意とするランアラウンド回路を採用することで、ポンプ吐出量以上の作動油をシリンダーに供給。省エネとサイクル短縮を両立、実現。

型開中間停止

800Tクラスで30秒を下回る業界最短サイクル

ＵＢＥの緻密な制御技術で、油圧トグル機構においても型開動作の中間停止を実現。型開閉時間の短縮に加えて、固定型と可動型の同時スプレーが可能になることで、さらに大幅なサイクル短縮を実現。

給湯機のサーボモータ駆動化

湯こぼれの無い最速の給湯動作を実現

スリーブへの溶湯運搬時にラドル角度、アーム速度を緻密に制御。湯こぼれの無い最速の運搬を実現。ロボットを使うことなく、従来通りの給湯機にサーボモータを採用することでハイサイクル化。