竪型ミル
UBE Vertical Mill
		竪型ミル
UBE Vertical Mill
			石灰石などの鉱物をはじめ、セメント、金属、化学品、バイオマス、セラミック分野、繊維質材料などあらゆる分野で各種原料を微粉に加工する技術が必要とされています。そのニーズに高品質・省エネルギー実現で応える粉砕機が竪型ミルです。
※一般社団法人環境共創イニシアチブ(通称Sii)の令和5年度補正予算「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」『(I)工場・事業場型』における先進設備・システムに認定されました。
					
						特長
- 省エネルギー(チューブミルや遠心振子式ミルと比較して30%以上の省エネ)
 - 一台で原料の粉砕・乾燥・分級の3工程を同時に行うことが可能
 - シンプルな設備構成
 - 優れたメンテナンス性
 - UBE竪型ミル独自の振動対策技術
 
竪型ミルの構造と粉砕原理

STEP1
ミルモーターは、減速機を介してミル内のテーブルを回転させています。原料は、シュートを通してテーブル上に供給され、テーブルの回転に伴う遠心力により外周部へ流されます。

STEP2
テーブル外周部には、油圧またはスプリングの力によりローラが押し付けられており、原料はローラとテーブルの間に噛み込まれて粉砕されます。テーブル外周からは熱風が流入しており、粉砕された原料はこの熱風により乾燥されながらミル上部に設置されたセパレーターヘ吹き上げられます。

STEP3
セパレーター内ではロータが回転しており、原料は回転に伴う遠心力と、ロータを通過しようとする気流の力のバランスにより、所定の粒度に分級されます。

STEP4
ロータを通過した原料は製品として回収され、粗い原料は遠心力によりはじかれ、テーブル上に落下し、再粉砕されます。製品の粒度はセパレーターの回転数により調整が可能です。

UBE竪型ミル独自の振動対策
滑りやすい原料や非常に細かい製品粒度の粉砕を行う場合、ローラが原料を噛み込めすにスリップし、振動が発生します。当社では振動対策として、以下2つの独自技術を有しています。
①テーブル回転数制御
ミルモータをインバーターで駆動し、テーブルを減速または加速する事で、振動を回避します。特に、石灰石の高微粉砕やオイルコークス粉砕時に大きな効果を発揮します。
②2way方式
粉砕するローラとは別に、テーブル上の原料(粉)に介在した空気を脱気・圧密するための「サブローラ」を具備しています。粉砕ローラヘは常に安定した高さの脱気・圧密された原料が供給されるため、粉砕ローラはスリップを起こすことなく原料を噛み込むことができます。本方式は高炉スラグ、セメントクリンカー粉砕用途に多くの採用実績を有しています。
						竪型ミルの特徴

粉砕、乾燥、分級の3工程を同時に行うことであらゆる分野で必要とされる原料微粉加工技術の高品質化、省エネルギー化に応えます。
1.省エネルギー
消費電力30%以上低減が可能
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ボールミルや還心振り子式ミルなどでは、モーターに入力されたエネルギーの一部が、粉砕だけでなく、騒音や熱に変わるため、エネルギーロスも大きくなります。 - 
						
竪型ミルは、ローラ直下で原料に圧縮力とせん断力が効率的に作用します。その結果、低騒音かつ少ない発熱での運転が出来、モーターの動力消費量はボールミルと比べて30%以上低減することが可能です。 
2.シンプルな設備構成
設備点数、設備保守費用低減が可能
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ボールミル設備では、粒度調整用のセパレーターなどをミルとは別に設置する必要があり、複雑な設備構成となります。
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竪型ローラミルは、一台で粉砕・乾燥・分級の3工程を同時に行うことができるため、設備を構成する機器点数を少なくすることができ、設備の保守費用を低減することが可能です。
 
3.優れたメンテナンス性
竪型ミルにおける常用的なメンテナンスは、摩耗部品であるローラタイヤとテーブルライナーの交換です。ローラはミル外へ反転することができ、ローラタイヤとテーブルライナーの交換を容易に行うことができる、メンテナンス性に配慮した設計となっています。

竪型ミルの用途
竪型ミルの用途は、セメント・鉱物関係に加え、石炭などの燃料関係、高炉スラグなどのリサイクル関係だけでなく、バイオマス粉砕分野においても活躍しています。製品粒度は平均粒子径3μm程度(タンカル10,000ブレーン以上)の微粉から、数百μmの粗い砂状の製品まで幅広く対応しています。
また、竪型ミルは数多くの型番をラインナップしており、最も小型のUM3.6では数十~数百kg/h、大容量のものでは500t/hを処理でき、幅広い処理能力に対応しています。
竪型ミル型番表はこちら
					実験機による粉砕テスト
当社では粉砕テスト設備(UM3.6型テストミル)を保有しており、原料の粉砕可否、製品粒度の調整や実機ミルの適切なサイジングといった様々な検証が可能です。
テストミル主仕様
- ①ミル型式: UM3.6宇部竪型ミル
 - ②テーブル径: 355mm
 - ③ローラ径: 280mm(平均径)
 - ④ローラ数: 2個
 - ⑤セパレータ型式: UKS6宇部セパレータ
 - ⑥電動機
ミル: 11kW(VVVF)
セパレータ: 1.5kW(VVVF) 

粉砕テスト設備フロー
- ①原料ホッバ
 - ②定量供縮機
 - ③ダブルフラプダンバ
 - ④UM3.6型テストミル
 - ⑤集塵機
 - ⑥製品ホッバ
 - ⑦ミルファン
 - ⑧熱風発生炉
 

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			粉砕機(竪型ミル)
アフターサービスについて
Service
			
リペア
定期点検、メンテナンス、オーバーホール等を行い、設備を導入時の性能へ復元します。

コンサルティング
各製品の使用条件サポート、教育、講習会を行い、設備が持つ性能を最大限発揮させます。

アップグレード
リニューアル工事、レトロフィット工事を行い、設備が持つ性能を更に拡大させます。
Contact
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